プロフェッショナル 仕事の流儀「クイズ、最高の一問」の回が本当に最高だったので伝えたい
こんにちは、スタッフの中田です。
皆さんは最近テレビをみますか?
そして、どんなテレビ番組が好きですか??
私は最近ドキュメンタリーばっかり見ていて、特に「プロフェッショナル 仕事の流儀」は毎週録画してみています(笑)
「プロフェッショナル 仕事の流儀」とは、NHKで放送しているテレビ番組で、毎回働く人に焦点を当てて日々の働く様子やプロジェクトに関わることでの栄光や苦悩、働く中で大事にしていること(流儀)を紹介していきます。
登場する方も、料理人から商社で働く方、労働組合の理事の方や医師の方まで本当に様々で、経営者として、サラリーマンとして、個人事業主としての働き方を垣間見ることができ、どんな職業の方でも興味をそそられて学びになります。
毎週「は~~~~~、かっけーーーーー」と声を上げたり、苦悩する出演者の方を見て涙したりと、いわゆる神回(神がかって良い回)ばかりなのですが、つい先日放送された(2021年4月6日)の回が誰かに話したくなるようなグッとくる話だったので、ぜひ紹介させてください!
登場人物は今をときめくクイズ作家
今回登場するのは、矢野了平さんと日高大介さんのお二人。
プロフェッショナルの多くの回はだれか1人にフォーカスを当てるのでレアなケースです。
お二人の職業は、クイズ作家。
「超逆境クイズバトル!!99人の壁」などさまざまな有名番組でクイズを作り、その正誤判定(ピンポンピンポン!とかを鳴らす)も行っている、まさに今のクイズ番組を作る人材です。
登場人物の一人、矢野了平さんは“ひらめきクイズ”を得意としており知識がなくても解けるような、なぞなぞに近い問題作りや企画作りが得意で、編成会議の雑談の中で新たな1案を出してしまうアイデアマン。
一方、日高大介さんは膨大な知識をベースとした“知識クイズ”を得意とし、早押しクイズなどを作られています。
また、矢野さんが作った問題やアイデアをより精度の高い問題へと具現化し、きちんと成立するように校正(正しい日本語に直す)などをしています。
現代テレビの流行になっているひらめきクイズを作る矢野さん、クイズ番組としての伝統を守る知識クイズを得意とする日高さん、二人の全く異なる才能が一つになって今のクイズ番組の多くが作られています。
二人を引き合わせたのは、クイズ
矢野さんと日高さん、全く異なる領域を得意とする二人ですが、もともと高校生の時にクイズ大会で出会い、大学在学時はお互いの家を行き来しながらこれからのクイズ業界のことや夢の話をしていたそうです。
その中で矢野さんはクイズを作る裏方として、日高さんはクイズの回答者としての道を歩むことになります。
お互いの未来に向かって努力するなかで、クイズ回答者としてテレビ番組に出演し、名を広めていく日高さん。
ただ、回答者としての限界を感じ引退を考えていたとき、回答者としての進退を決めようと決意を込めて参加した番組で不正解となります。
奇しくもその不正解のブザーを鳴らしたのは、当時裏方で働いていた矢野さんでした。
回答者としての夢を諦めた日高さんに、クイズ作家としての道を勧めたのが、ほかならぬ矢野さんとのことです。
番組から二人への、とある依頼
そんな二人に、番組からある依頼をしました。
それは、「二人の人生最高の一問(クイズ)を作ってください」というもの。
依頼を受けた二人は会議室でたくさん話し合います。
“人生最高”とは、二人の人生を象徴するべきなのか、それとも全く新しいものを作り出すべきか、そもそも最高のクイズとは何か、回答者を裏切るものか、ひらめくものか……。
これといった答えは出ないまま、二人はお互いが思う最高の一問を考えて、後日打合せようということでその日を終えます。
日高さんが抱える苦悩
回答者として有名人となり、膨大な知識から回答者の憧れとして、そして歴史に残る番組を作るクイズ作家として活躍する日高さんですが、健康面での苦悩がありました。
それは、うつ病。
クイズ作家に転身後毎日目まぐるしく過ごし、クイズを量産していくなかで不調となり、うつを発症しました。
現在は薬を飲みながら病気と付き合う日々を過ごしていますが、発症から5年間、新しいクイズを作ることができずにいました。
そう、今回番組から依頼した人生最高の一問が、日高さんの5年ぶりのクイズづくりとなるのです。
人生最高の一問とは?
そして迎えた二人の打合せの日。
お互い緊張しながら考えたクイズを披露します。
まずは矢野さん、そして、日高さん。
二人の話し合いの結果、日高さんの考えたクイズを矢野さんが問題として改良していこうということになりました。
いつもは矢野さんのアイデアを日高さんが問題にしているのですが、この日はいつもと逆の役割です。
(このシーンが感慨深すぎて何度も見てしまいます。)
そんな二人が考えた、人生最高の一問とは…いかに???
↑
その正解は……ぜひ番組を見ていただきたいです!
オンデマンド放送はこちら
番組をみて思うこと ①好きを仕事にするということ
二人は生まれや境遇は違うものの、クイズが大好きで、そんな大好きなものを仕事にした方たちです。
でも、大好きなものを仕事にしたからこそ辛いことやもどかしいこと、しんどいことがあることを番組を見てとても感じました。
そんな中でも自分が心揺さぶられるのは結局クイズっていう好きとしんどいの循環……!!
何か好きなものを突き詰めている方、仕事にしている方、仕事にしようと努力されている方みなさんに刺さるものがあるかと思います。(ちなみに私はものすごーく刺さりました。)
番組をみて思うこと ②誰かと一緒に働くということ
日高さんと矢野さんはお仕事をする中でも大事なパートナーですが、お互いの活躍をみたり、優れたところをみると意識してしまうライバルでもあります。
実際に番組の中でひらめきクイズのトレンドを引っ張る矢野さんをみて日高さんが思うところがあったり、矢野さん自身も日高さんを意識しているお話をされていました。
歴史をたどっていくと日高さんをクイズ作家の世界に連れて行ったのはほかならぬ矢野さんでもありますが、日高さんがうつ病になったとき、矢野さんは特に変わらず二人での仕事をつづけた、と番組内で解説されていました。
私はまだお仕事をする中で日高さん矢野さんのようなパートナーとは出会っていません。
ただ、もしそんなパートナーがいたとき、そのパートナーの心がしんどくなってしまったとき、自分に何ができるんだろうととても考えさせられました。
優しくしてしまうことで失うものも、もしかしたらあるのかもしれません。
お互いを認め合うからこそできること、お互いをライバルだと思うからこそ発揮できる力……、そんな仲間がいるということはすごく素敵なことであるのを認識すると同時に、私自身はチームで仕事をする職種であるからこそ、今の自分の置かれている環境の中でも自分を高める仲間を作り努力することが大事なんだなあと感じました。
結論 プロフェッショナル 仕事の流儀を見よう
ここまで読んだあなたは、きっと二人が考えた人生の最高の一問が気になって仕方ない方だと思います(笑)
今なら編集VerですがNHKオンデマンドで見逃し配信を行っています。
私は既に3回見て、録画データを保護しているので、心がすさんだときや悩んだときに繰り返し見ようと思います(笑)
今回の矢野さん日高さんの回以外にも、私が心に残っている回や、テレビのHDDに保護して残している回がたくさんあります、時間があれば全部紹介したい……!!
フリーランスであっても私のような企業に勤める人であっても、心にグッとくる番組なので(ご存じの方には今更ですが)、ご興味のある方はぜひNHKから録画してみてください。
“一生懸命”やってみようって、励みになりますよ。
長くなりましたが今回はこの辺で!!!
広報やデザインにお困りの方はこちら